タイで婚姻平等法案が成立し、アジアで3番目、世界で38番目に

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写真上 今年5月のタイフェスティバル(在京タイ大使館HPより)

タイでは、婚姻平等法案が今年3月に下院で可決、6月に上院で可決されていましたが、24日タイ国王によって承認されて正式に成立し、120日後の来年の1月22日に施行されることになりました。アジアでは台湾とネパールに続いて3番目で、東南アジアでは初となります。世界では38番目です。

「男性」「女性」を「人」に「夫」「妻」も「パートナー」に

活動家らによる20年以上の努力の結晶であり、上院議員の圧倒的な多数によって支持、投票されて6月に可決、このほど成立したタイの婚姻平等法は、既存の民法、商法の婚姻に関係する法律の「男性」「女性」を「人」に、「夫」「妻」を「パートナー」に置き換えて、同性カップルの婚姻を可能にする他、養子縁組の権利や相続などの権利も含まれます。

1月22日には1000組以上のLGBTQカップルの合同結婚式計画も

バンコクプライドの創設者ワダオ・アン・チュマポンさんは「婚姻平等法はタイの平等権に歴史的な一歩を踏み出した」と述べ、法が施行される来年1月22日にはバンコクで1000組以上のLGBTQのカップルが参加できるような大規模な合同結婚式を開催する計画を発表しました。

代理出産法、雇用・福祉関係法など約50の法律がより平等に修正へ

国際的な人権専門家で法学者のヴィテット・ムンタルボーンさんは、「婚姻平等法は、民法、商法のなかで最もジェンダーインクルーシブな法になるだろう」と指摘し、「例えば、代理出産法、ジェンダー認定法、雇用関係法や福祉関係法など他の約50の法律も、LGBTQコミュニティの法的保護のためにより平等でインクルーシブに修正されるべき」と語りました。

参考
日テレ
newsclip.be
Bangkok Post

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