「Tokyo Pride 2025」過去最高の延べ27万3千人が参加

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写真上  (東京レインボープライドのHPより)

イベント名を変更し、東京では初のプライド月間の開催となった「Tokyo Pride 2025」が7,8日の2日間、渋谷区の代々木公園イベント広場で開かれ、2日間で過去最高の延べ27万3千人が参加し、8日のプライドパレードには約1万5千人が「Same Life、Same Rights」(同じ権利がすべての命に)という意味を込めたイベントテーマの下、渋谷や原宿の街を行進しました。

イベント広場に209の国内外の団体、企業などが出展

7日には、イベント広場に国内外の団体・NPO・飲食店・企業など計209のブースが出展し、展示紹介やワークショップ体験、座学などを通してあらゆる人がつながる場として賑わっていました。
主催・TRPのブースでは、インターセクショナリティ(社会的な属性が交差することで生じる複合的な課題)に焦点を当てた企画を展開。「ろう者とLGBTQ+」「LGBTQ+と貧困」といった重要なテーマに取り組む団体の代表者を招き、ピッチトークや交流会を実施し、参加者同士が意見を交わし、共感や新たな視点を得る場となりました。
また、各団体の活動紹介と募金企画で、来場者は応援したいプライド団体へ募金することで、オリジナルステッカーを受け取るなど、支援の輪を広げていました。
さらに、同性婚法制化の実現を目指し、Marriage For All Japan とTRPが連携して、『「当たり前」が欲しいのです展』を展示し、同性カップルにとって認められていない権利や制度上の不公平を具体的な事例をもとに紹介しながら、日常生活に潜む不便さをリアルに可視化しました。

プライドステージに公募で選ばれた5組のアーティストが登壇

また、プライドステージには、公募によって選ばれた才能あふれる5組のアーティストが登壇。女性同士でペアを組む社交ダンスサークル・ラティナー、自身の体験や周りに起こったことをリアルに描くシンガーソングライター川森晶望音さん、新宿二丁目シンガーソングライターのかつ江率いる深夜/xinya、「トランス女子をもっとポップに!」を掲げるスタジオさつきぽんさん、マイノリティパフォーマー集団のまざこぜ一座が、個性豊かなパフォーマンスを披露していました。
最後に、ダンサーを引き連れたAisho Nakajimaさんが、中毒性があるビートや力強くセクシーな歌声で新曲「I Kissed a Boy」を含む全6曲を披露し会場全体を大興奮に包みました。

50組100人の同性カップルが同性婚法制化への願いを発信

2日目は午後、渋谷・原宿間を行進するプライドパレードに、1万5千人、60梯団が参加し、同性婚法制化やトランスジェンダーの権利、Youth世代の声、全国のプライド活動の可視化など、LGBTQ+コミュニティが直面する多様な課題を掲げて行進しました。
パレード終了後は、婚姻の平等実現のために活動する団体・Marriage For Japanに参加した50組100人の法律上同性同士のカップルがステージに登壇し、一斉にメッセージカードを掲げて同性婚法制化への願いを力強く発信しました。
また、ステージでは、日本を拠点に活動する総合芸術音楽家の清水舞手さん、性別やジャンルの壁を歌とドレスで鮮やかに飛び越えるKayaさんが、それぞれパフォーマンスを披露しました。
続いて、マドンナをはじめとした、国内外多数のアーティストの振付師、ダンサーとして活動するAya Satoさんがチームと息の合ったステージで来場者の視線をくぎ付けにしました。
さらに、DRAG QUEENS SHOWが総勢50人以上のパフォーマーと会場全体を巻き込むカラフルで情熱的なステージを披露しました。

“全ての命が平等な権利を持つべき”メッセージを発信

「Tokyo Prido 2025」の共同代表理事、山田なつみ・佐藤ユウコさんは、イベントテーマについて、「性的マイノリティーの権利回復への思いを立ち返り、すべての命が平等な権利を持つべきだという強いメッセージを発信しました。どんな属性であっても、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に向け、私たちは改めて、LGBTQ+として一丸となってお互いの権利回復を後押ししていく決意を新たにしています」とメッセージを出しています。
Tokyo Pride 2025は、Youth Pride(15日)、 Queer Art Exhibition、 Human Rights Conference(22日)など、多様な企画が6月のプライド月間を通じて、LGBTQ+コミュニティが直面する多様な人権課題に向き合う機会が作られます。

参考 東京レインボープライド
PR TIMES

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