沖縄県那覇市でピンクドット&パレード開催 同性婚の実現求め

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第11回目、てんぶす広場で

 2023年12月8日(日)、第11回目となるピンクドット沖縄(プライドイベント)がてんぶす広場で、そして去年に続き、第2回目となるレインボーパレードが那覇市の国際通りで行われました。最高気温26℃という陽気の中、主催のピンクドット沖縄の発表で約2千人が参加、パレードには350人以上が参加しました。

「同性婚の実現を」高倉代表理事

 今年のテーマは「同性婚」。正午からスタートしたステージ上のイベントでは、一般社団法人ピンクドット沖縄代表理事の高倉直久さんが主催者を代表して挨拶。「ピンクドット沖縄は2013年に初めて開催された。それから10年、久しぶりに国際通り真ん中のてんぶすで開催ができた。全国では同性婚訴訟が始まり、4ヶ所で違憲または、違憲状態の判決が出ている。LGBTQを取り巻く状況は前向きに変わっているが道半ばだ。ピンクドット沖縄の最大の目的は同性婚の実現。全ての方が自分らしく生きやすい社会を、をテーマにこれからもイベントを継続させたい。パレードは2回目の開催ですでに登録は昨年を上回っている。国際通りを華やかに盛り上げていただきたい」と話しました。

「制度はファミリーシップへと拡充」知念那覇市長

 続いて、知念覚(ちねん・さとる)那覇市長は、「那覇市では性的指向や性自認を理由とした差別を受けることなく、誰もが安心して暮らせる都市を目指し、1997年から毎年市民を対象とした意識啓発講座を実施し、2016年には全国で5例目となるパートナーシップ登録、そして昨年、ファミリーシップ制度へと拡充し、支援を行い人権を尊重してきた。魅力ある自治体になるには、思いやりある寛容性と多様性を相互に結びつけ、那覇市の持つパワーを最大限引き出すことが重要。多様な性を尊重する社会づくり、につながる取り組みを今後とも進めていく」と挨拶。

 玉城デニー知事はコメントを寄せ、「県では、令和3年3月に発表した『美ら島虹色宣言』に続き、5年3月に制定した「沖縄県差別のない社会づくり条例」において、県の責務として性的指向、性自認を理由とする不当な差別の解消をはかるための施策に取り組むことを定めた。心豊かな沖縄の実現を目指して、各種施策に取り組んでまいります」との挨拶文が紹介されました。

Pride Choir Tokyoのメンバーたち

 その後のステージでは、LGBT当事者の混声合唱団「Pride Choir Tokyo」のメンバーがミュージカルレントでお馴染みの挿入歌「Seasons of love」を披露したり、NHK紅白歌合戦に出場経験のある歌手の石嶺聡子さん、Jimamaさんのライブや同性婚訴訟に関するトークセッションなどがありました。

いよいよパレードスタート

 15:30からはいよいよ、パレード。てんぶす館前の国際通りを県庁方向に歩きます。

国際通りのホテルパームロイヤル那覇に掲げられる特注の巨大レインボーフラッグ

 会場脇のホテルパームロイヤル那覇の壁面には4フロア分の大きなレインボーフラッグが掲げれています。那覇の街全体がLGBTを歓迎している雰囲気が感じられ、心地よい気分です。晴天のもと国際通りをパレードします。国際通りは歩行者天国になっていますから、車とは離れたところでパレードが出来るのは沖縄ならでは。商店の店員さんや観光客のみなさんもパレードに暖かく手を振ってくれます。

 松尾の交差点で折り返し、てんぶす館まで戻ります。約1キロの道のりを約30分かけてゆっくり歩きます。パレード参加者は「婚姻の平等にYes!」などの横断幕を掲げ、ピンク色を取り入れた思い思いの格好で歩いていました。また、政党からは立憲民主党の石川大我(参議院議員)、喜友名智子(沖縄県議)、普久原朝日(那覇市議)の3名の現職議員が政党ロゴがレインボーになった横断幕を持って参加、社民党からも党職員が参加しレインボーのノボリを掲げていました。

 パレードには日本で初めてLGBTパレードを東京で企画し、今はパートナーと沖縄に移住している南堤四郎さんも参加しました。南さんは「2019年から5年、ピンクのスーツ、ネクタイを着用して参加している。歩いてみて、大勢いることがいい。通行人の方が立ち止まって手を振るなど、(自分がパレードを東京で初めて開催した)1990年代とは大きく変わった」と感慨深げに話しました。また、今後の課題については「ピンクドットのイベントやパレードは1年に1回のみ。日々の活動を増やしていくといい。小さいグループのディスカッションなどプログラムを立ち上げるなど新しい方法を考案したらいい」と展望も話しました。

 今年初めて司会を務めた琉球放送のアナウンサー與那嶺啓(よなみね・けい)さんは、「婚姻の平等をサポートする方々の思いの強さと温かさを感じるイベントだった。沖縄の若者も含め、SDGsに関する認知も高まり、ジェンダーや多様性を意識する世代が増えている。これが次の世代にも広がっていくといいと思う」と笑顔で話してくれました。(編集部)

司会はブルボンヌさんと與那嶺啓さんでした

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